空中キャンプ

2008-01-14

[]「中学生日記」を見たゼ!

渋谷にて。山下敦弘監督。DVDブックというかたちですでに発売されている作品ですが、わたしは今日が初見でした(DVD発売記念イベント上映)。これがとてもおもしろかった。漫画家QBBの作品がオリジナルとなっていますが、映像化するさいには、設定だけを借りていて、あらすじやエピソードは自前で作ったそうです。笑える映画でした。おもしろかったなー。

人生でいちばん恥ずかしい季節、それは中学生。その恥ずかしさをあらためて映画にし、今いちどじっくり味わったところで、いったいなんの得があるのか。それはわたしにもわかりませんが、こみ上げてくるようなくだらなさ、恥ずかしさが全編に満ちていてぐっときました。いやだなあ、中学生は。ぜったいに戻りたくないよ。クラスの女子に向かって、「背中から毛が生えている」「せな毛ドラゴン」などの罵声を浴びせて泣かせる男子。その後、他の女子からつめよられ、あやまる羽目になったり。そんなくだらないけんかが勃発するわりには、文化祭の出しものは一向に決まらなかったり。ばかな男子とばかな女子がせまいクラスに押し込められると、なんだか手のつけられないことになってくる。それにしてもいやだよ、中学時代ってやつは。

役者さんたちはみなオトナですが、だんだんほんとうの中学生に見えてくるというふしぎな現象が起こっており、必要なのは見た目ではなく、むしろ「魂が中学生っぽいかどうか」という、ソウルの問題になってくるのがおかしかった。また、せりふも絶妙で、「あいつ、水18リットルくらい飲んでたって!」「真夜中に、九時半くらいに」「辞書に載ってるかなー、ゼット?」などのばかばかしさ、くだらなさはとてもよかったです。中学生の考える「真夜中」って九時半なんだ。その夜更かしできない感よ。DVDブックの内容はよくわかっていないのですが(漫画も入っているらしい)、いずれ買って確かめてみたいです。

追記/山下監督、QBBのトークショー

上映後に、監督と原作者ふたりのトークショーがありました。久住昌之さん(ブログおもしろい)は話の進め方がとてもうまくて、まわりの人に話題をふりながらさりげなく進行していくところが好印象でした。こういう人がひとりいると、トークショーってテンポよくなるんだよね。山下監督は、いぜん「天然コケッコー」の舞台あいさつで一度見たことがあったのですが、今日の方がずっとリラックスしていました。久住さんも、この映像化をかなり気に入っているそうで、何回見てもおもしろい、見るたびに発見があると絶賛していました。また今日は、「せな毛ドラゴン」ことシブタニさん(渋谷さん)もいらっしゃっていて、あいさつをしていましたが、ふだんの服装をしているとほんとうにふつうの女性なので、なぜ映画の中ではあれほどに中学生っぽかったのかは謎です。さっきまでスクリーンにいた人がすぐそこにいるとなんか意外ですね。