空中キャンプ

2009-02-03

会社の人たちが仕事でメールを使ってくれない

わたしの悩みは、会社の人たちが仕事でメールを使ってくれないことである。けっこう重要な伝達であっても口頭で指示がくることがほとんどだ。よってすべてこちら側でメモを取って復唱しないといけないし、なにより口頭なので記録が残らない。トラブルが発生したさい、言った言わない問題に発展する場合も多く、対策として、伝えられたことを箇条書きにまとめたメールを送り返して記録を残すようにする*1など、ほんらいであれば相手がやるべき仕事をこちらが引き受けるかっこうになってしまって実にめんどうである。これはどうにかならないものかしら。

それでも、伝達があるていど的確であれば、口頭でもかまわない。「やってもらいたいことは3つ。これとこれとこれ。期日はいつまで。よろしく」といったぐあいであれば、まちがいも起こりにくいし、こちらとしてもわかりやすく、すぐに取りかかれる。しかし、なんでも口頭で伝える人というのは、おおむね「考えがまとまっていないのに内線してくる」のであって、そういう伝達がなにしろいちばん困る。なにを伝達したらいいのか、本人がよくわかっていないためである。いったいそれは伝達なのか。

「あのさあ、A社のアレなんだけどさ、先方からなにか聞いてる? 納期って山田さんが連絡してくるんだよね? あの人、電話してもつながんないしさー、なんだろうね。あれって納期いつなのかなあ。やばいよねー、遅れたら。そのへん向こうからなにかいってきてる? それにさ、海外分の請求ってぜったいドル建てじゃないとだめなの? ほら、今は円高だからいいけど、これ一歩まちがったら利益でなくなっちゃうでしょ。そういうのやばいじゃん。部長とかそのへんわかってるのかな? だってドル高になってから『損しちゃいました』みたいなのもマズいでしょう…。円建てにするかとか、相談した方がいいんじゃないかな。っていうか相談してくれる? あ、そうだ、A社に管理システムのソフト入れるとかって、急にいわれても俺わかんないよ。やり方とか。見たことないもん。なにか知ってる? 管理システムのこと」

放っておくと、こんな話が二十分くらい続く。ようするにまとまっていないのである。やらなければならないことはたくさんあるが、どれから手をつけていいかわからないし、自分でもいまひとつ把握できていない。だから内線をして(だからってなんだ)、おもいつくままを断片的に話して、それをわたしにたんねんにメモさせて、わたしに考えさせ、まとめさせ、次にやるべきことをリスト化させるのである。こらーっ。わたしの時間と思考をかってに拝借するなといいたい。これをすごくえらい上司がやるならまだわかるが、たまに後輩とかがやろうとするのでちょうかなしい。くわえて、本人がこれで伝達だとおもっているのがやっかいなのだ。

どうしてこういうことが起こるかというと、メールという連絡手段に対する拒絶反応があるのではないかとおもう。すなわち「仕事をなんでもメールで済ませようとする今どきのやつら」というステレオタイプな反発をいまだに持っている人たちがことのほかたくさんおり、そういう人はメールでの連絡を非人間的で、血の通っていない行為だと考えるのである。そして内線で二十分もしゃべり続けるのが伝達だとおもっているのだ。むきー。なんかそういう全般がいやなので、わたしはひとりでばかみたいにメールを送りまくっている。メールゲリラである。わたしの爆弾うけてみよ。

*1:この作業にはアリバイづくりと責任回避の意味もちょっとあるのだ。