遊撃ブログ

2011-04-06

製作日誌

22:59 |

文化連盟の増井くんが例の「賛同人動画」を撮るのを再開するというので、お手伝いに馳せ参じた。

「賛同人動画」は文化連盟の主張に賛同するという人のインタビュー動画である。

といっても、最近は、文化連盟決起要綱すら持って行ってない場合が多いので、賛同かどうかというより活動家もしくはそれに近い人たちにインタビューするといった企画が多くなっている。

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(増井近景。照明の都合上、大変な顔になっている)

この日は、法大弁護団の一人である藤田正人氏にインタビューを行った。

藤田正人弁護士は実はぼくもお世話になったことがあるので、この間のご無沙汰を申し訳なく思っている。

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(藤田弁護士近景)

企画者兼ディレクターの増井くん曰く「エスタブリッシュした活動家OBへのインタビュー」といった、よくわからない説明であったが、撮影している間になんとなく企画趣旨を感じ取ることができた。

活動家の末路は悲惨なので、そうじゃない人を取り上げたい」とインタビュー前に言っていて、偶然、そこにいた法大活動家の先輩が失笑する一幕もあった。

しかし、ぼくが感じたのは、増井くん自身が藤田弁護士に「我々含め、今の若者が学生運動をする意義みたいなものはなんですかね」と尋ねたことだった。

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(「なぜ我々は学生運動をするのだろうか」by増井真琴)

藤田弁護士に重みのある(エスタブリッシュな?)意見を尋ねようとしたのだろうが、ぼくには自己言及している問いに聞こえたのである。

法大当局ナンセンス」や「新自由主義粉砕」と言っているよりも、こうして揺らいでいるところを見せた方が魅力的だと思う。


「ズートロくん、動画はスピードだよ」と言われているにも関わらず、仕事が遅くて申し訳ないが、動画は数日かかる。

待たれよ!

2011-03-29 春なのに

世間では春である。

都知事が「花見自粛」を呼びかけているなどという話であるが、桜が咲くと外に飛び出してしまうのは人間のさがみたいなものだ。

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(下北沢駅前を歩いていたら桜が咲いていた)

我が遊撃IT革命軍(笑)は、春の陽気に誘われて携帯ムーヴィーを片手に下北沢に行ってきた。

国境なきナベ団という路上ナベをする集団のところにお邪魔してナベを食べていると警官がやってきたのである。

彼らのブログ(http://nabedann.blog137.fc2.com/blog-entry-8.html)によると、路上で鍋をやってると警察官がやってきて排除されるという。

今回も同様のことがあった。

東北産の日本酒を飲みながら、外濠公園で花見をしたいものだ。

2011-03-08

北茨城報告

21:21 |

ちょっと作り直します。

2011-03-06

けして私はヒマではない

23:40 |

上野駅から4時間近く揺られると関東最北端と呼ばれる場所にたどり着く。

朝、8時に新宿で合流し、ドキュメンタリー上映委員会一行(二人)は茨城県北茨城市に向かった。

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(文字通り何もない空間である。郊外ですらない)

なぜ、我々が北茨城市に向かったかというと、この街は、「どぶろく特区」と呼ばれる地区だからである。

どぶろく特区」とは2002年に行われた酒つくりに関する規制緩和である。

そもそも、どぶろくとは密造酒の代名詞としても有名で、税務署の許可を受けずに作ると酒税法違反に問われる。

一方、どぶろくは簡易に作ることができて、家庭内でつくられている場合は摘発がほぼ不可能だという。

どぶろく特区」では酒税法が緩和される特別区としてある。北茨城市はその特別区の一つだ。

我々が向かった日(3月6日)は、北茨城市漁業資料館にて物産展が開かれた日である。

その名も「どぶろくあんこう祭り」なのである。

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(会場内にて。さまざまな物産が並ぶ)

だが、アクシデントに見舞われる。

目当てにしていたどぶろくは売り切れだったのである。

朝8時に出発し、4時間かけて会場に到着したのが13時(遅刻あり)だったので、なくても文句は言えない。

撮影のO氏の、遅刻をした私への視線が痛い。

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(はまぐり。ほかにも画面外にアンコウ鍋がある)

ちょうど昼時だったので、ふるまいを食べ、さらに、物産展のはまぐりとアンコウ鍋を購入し、腹ごしらえをする。

うろうろしててもしょうがないので、物産展のブースの人に尋ねる。

すると、好意的な若者(漁業資料館のためか、さかなくんのコスプレをしていた)が、上映委員会一行をどぶろく職人のところに連れて行ってくれたのである。

快く撮影・取材に応じてくれた方は山形さんという方で、県内にて民宿を経営している人だという。

詳細は後日。待たれよ!



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(高台から大津港を見渡す)

せっかく茨城に来たのだからということで観光をしようとなった。

岡倉天心美術館などとあったのだが、私の希望で風船爆弾の発信基地跡地を見に行くことになった。

アメリカ本土を爆撃したというあの風船爆弾である。

結局跡地が見つからず。

私の思いつきの勢いだけで、機材を抱えたまま数キロ歩く。

山登りした挙句、跡地を発見できなかったのでO氏は苦笑いしているような。

2010-10-30

挨拶にかえて

11:34 |

法大314事件というのがあった。2006年初頭に生じ、逮捕者がコンスタントに出る法政大学といえど、29人もの逮捕者が出るのは数年ぶりであったろう。これがいわゆる314事件と言われ、現在まで続く「法大斗争」と呼ばれる一連の学生運動の端緒とされる。

ドキュメンタリー映画である『314存在斗争』シリーズはこれをモチーフに製作されている。

現在まで第一作『314存在斗争』、『凡庸の政治学』、『サミットへの道すがら』、『24日後の憂鬱』、『存在と抵抗』といった第五作目まで製作され、場所を変え、上映されている。

このたび、第63回自主法政祭を控え、これらをustream上で上映することになった。インターネット上という非‐場所あるいは非‐劇場という性質を持つ空間で行うことは劇場という中で位置づけられてきた映画というメディアにとっては試みであるに違いない。

だが、そういった試みが現在、決して行われていないかというと別である。

今回、いくつかのブログにリンクを貼らせてもらったが、いくつか戸惑いがあるだろう。その多くは、モチーフとしている映画が現在の法大の運動ではなく、過去の事実に対するドキュメンタリーであるからだ。

だが、そもそも、私の製作した映画は、その時々にあった事実に対する私の立場の表明なのである。それは報道ではなく、批評が近いものだ。

かつて、学友会解体、いくつかの大量逮捕、日常的な嫌がらせが生じ、現在では自主法政祭のサークル選別が焦点である。しかし、これまで生じていた事件のひとつひとつが終わったわけではない。仮に「法大斗争」が集結したとしても、弾圧され/した事実が残り続けるのと同様に、映画も残り続けるだろう。

『314存在斗争』では、サークルからの中核派排除問題を追い、『凡庸の政治学』では、学友会というサークル自治組織の解体を巡る学内の様子を描く。『サミットへの道すがら』では、学友会解体とともに非公認化された文化連盟が運動を始めていく。『24日後の憂鬱』では文化連盟が逮捕されていく中で残った周辺のものたちが運動を巡って葛藤する。『存在と抵抗』では06年以来の活動家を追い、現在までの運動の継承を描く。

これらに共通するのは、製作者である私と被写体であるそれぞれの登場人物との関係性が存在するというものだ。youtube上にあがっている断片的な映像では表現できなかった被写体と私との「近さ」がこれらの映画を上映する上での強みである。

以上、挨拶にかえての作品解説だ。

ustream

http://www.ustream.tv/channel/zootrotsky

10月30日18:00〜『314存在斗争』

11月1日19:00〜『凡庸の政治学

11月2日19:00〜『サミットへの道すがら』

11月3日19:00〜『24日後の憂鬱』

※今回は『存在と抵抗』は上映いたしません。

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