縦組でルビを肩付きにしている場合、「休憩中」「視聴中」のルビはどうなるか。
『要件』に従うと、理想的なのは付属書 F の方式に従った (1) であろう。JIS X 4051 だとグループルビ扱いになって (2) の様になる。pxrubrica では「付属書 F の方式」はサポートされず、熟語ルビ(j
)の結果は (2) になる。
ところで、藤田氏の furiknkt パッケージで最も普通に
\Kanakt[3]{休,憩,中}{きゆう,けい,ちゆう}\quad \Kanakt[3]{視,聴,中}{し,ちよう,ちゆう}
とした場合の結果は (3) の様になる。(3) の方式は現状の pxrubrica では(1 命令では)できないのだが、これは必要性が高いのだろうか……?
ソースは以下の通り。
なお、(1) のようなものを無理やり書こうとする場合、均等割りの空白が入らない設定が使えれば少しは楽になる。実は、現状の pxrubrica でも「複数文字を { }
で囲って 1 文字扱いにする」ことで実現できる。だけど解りにくいので、専用のオプションがあった方がいいのかも知れない。
\documentclass{jsarticle} \usepackage{otf} \usepackage{plext} \usepackage{pxrubrica} \newcommand{\jquad}{\hspace{1zw}} \begin{document} \noindent \begin{minipage}<t>{20zw} \ajKakko{1}\jquad \ruby[|g|]{{休憩中}}{きゆうけいちゆう}\jquad \ruby[||g|]{{視聴中}}{しちようちゆう}\par \ajKakko{2}\jquad \ruby[|j|]{休憩中}{きゆう|けい|ちゆう}\jquad \ruby[|j|]{視聴中}{し|ちよう|ちゆう}\par \ajKakko{3}\jquad {\rubysetup{||m|}% \ruby{休}{きゆう}\ruby{憩}{けい}\ruby{中}{ちゆう}\jquad \ruby{視}{し}\ruby{聴}{ちよう}\ruby{中}{ちゆう}}\par \end{minipage} \end{document}