「隣人の時代」

本書の出版の直前に東日本大震災が発生し、
世の中は“となりびと”であふれています。


ブログの読者として、お会いしたこともある一条真也さんの
「隣人の時代」(三五館)、ずっと品薄でしたがようやく手に入り、
読ませて頂きました。




出版社の内容紹介では
   「助け合いは、人類の本能だ!」
   タイガーマスク運動から東日本大震災ボランティアへ――いま、
   隣人の時代がはじまった!


   わたしたちは「無縁社会」にどう向き合えばよいのか。
   さらにいうなら、どうすれば「無縁社会」を乗り越えられるのか。
   わたしは、その最大の方策の一つは、
   「隣人祭り」であると思います。
   「隣人祭り」とは、
   地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、
   食事をしながら語り合うことです。
   都会に暮らす隣人たちが年に数回、顔を合わせます。
   だれもが気軽に開催し参加できる活動なのです。


   本書には、「隣人祭り」をはじめ、
   隣人との人間関係を良くするヒントがたくさん詰まっています。
   「となりびと」と仲良く暮らし、
   幸せに生きるための本、それが本書です。
   これから始まるのは、
   「無縁社会」でも「孤族の時代」でもありません。
   これから始まるのは「有縁社会」であり、
   「隣人の時代」なのです。


青木新門さんは
「人は死に直面すると優しくなる」とおっしゃっています。
 隣人の時代がはじまったと。


・・・・・ 
無縁社会」などといった言葉がマスコミの紙面を賑わす社会となっていた。そんな危惧を振り払うように劇的に変えたのが
この度の東日本大震災であった。
一九九五年の神戸の大震災の時もそうであったが、
人々は一瞬のうちに優しくなった。
つい先日まで他人のことなど顧みもしなかった人が積極的に支援したり、
「一人ではない」と言ったりしている。
「かまわないでくれ」と言っていた人が
素直に「ありがとう」と言っている。
・・・・・


以前、一条さんには「あなたにあえてよかった」の書評を書いていただき、有難うございました。


今日は金沢、近くの北陸大学へ出講ですね。
雲一つない青空に迎えられて・・・。
超多忙の一条さん、お邪魔をしないように心がけながら、
陰ながら応援しております。