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放たれた火炎のあとで 君と話したい戦争・テロ・平和 単行本 – 2004/6/18

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

「時が経てば、こころは傷を忘れる。が、この事実こそが私を不安にさせた。人の心は危険を忘れ、日常生活におぼれていく。そうして容認し難いことでも受け入れる術を見つけだしてしまうのだから。(中略)そんな時に思い出したのが父の話だ。9.11.後の事態の展開は、本質的なところで第2次世界大戦の時の父の経験に似ているのだ...」(本文より)

著者プロフィール:
ウォルター・モズリー / Walter Mosley
1952年ロスアンジェルスに生まれ、現在N.Y.に暮らしている。
1990年、黒人の私立探偵イージー・ローリンズを主役にし、タイトルに色を冠したミステリ・シリーズの第1作目『ブルー・ドレスの女』で、CWA賞(英国推理作家協会賞)、PWA賞(アメリカ私立探偵作家クラブ賞)をダブル受賞し、作家としての本格的デビューを果たした。その後もミステリ小説を中心に、国内はもちろん、世界中にファンをもつ人気作家として活躍をつづけている。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

黒人ミステリ作家として活躍するモズリーが、自身も暮らすN.Y.での「9.11」をきっかけに書き始めたエッセイ。メインストリーム・アメリカの矛盾と過ちを指摘し、具体的な進むべき道を提言する。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ブルースインターアクションズ (2004/6/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 203ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4860201027
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4860201029
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

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ウォルター・モズリイ
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上位レビュー、対象国: 日本

2004年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書が興味深いのは,超大国アメリカの影で貧困を強いられている第三世界の人々を,かつて虐げられた存在だったアメリカ黒人とダブらせているところ.そのうえで,報復の連鎖を止めるには,アメリカ黒人の知恵と経験が有効である,と述べている.さらには,一般市民にとっての本当の敵,すなわち連邦政府と大企業に対抗するための具体的手段まで挙げている.ただし,そのための資金調達方法が「各家庭に転がっているつり銭をかき集める」では,いかにも非力という感はぬぐえないが....
アメリカという国に幻滅しかけている人は,マイケル・ムーア監督の映画とはまた違ったかたちで,わずかな希望の光を見出せるかもしれない.
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