愛知大学

愛知大学デリバティブに失敗して、120億の損失だそうだ。
http://www.asahi.com/edu/news/NGY200902020012.html
この愛知大学、この地区では三流にちょっと毛が生えたくらいの文系を中心とした
私立大学なのだが、何年か前に名古屋駅付近の一等地である、笹島地区に大学を
設置するという計画を発表した。笹島地区は旧国鉄の施設があった跡地なのだが、
何を開発するか都市開発の1つのポイントだった。
この笹島の都心地に大学など作っても、社会的な意義はない。単に学生を集めやすい
といっただけの1大学のエゴで、こんな都市開発が好ましくない方向に進んで良いのか
と思っていた。
記事によればそれも見直しの可能性が高い。見直した方が良いだろう。


大学のサイトでは否定しているが、状況を見る限り朝日新聞の情報の方が受け入れやすい。
http://www.aichi-u.ac.jp/asp_pub/ftpup/TOPIC090203/090203_shisan.html
愛知大学だけでなく、最近デリバティブに失敗して大損害を被る例が多いようだ。
デリバティブの営業ではいわゆるヘッジという言葉が利用される。相場が想定と逆の
方向に向かっても反対取引をしておけば相殺されるから、大丈夫などと書かれているが、
そもそも全く同じことを反対取引するわけではない。さらにこのデリバティブの契約には
サイゼリアが填ったように、ちゃんと落とし穴が用意してある。一定の域を超える
レベルまで相場が動いた場合にはヘッジどころか、さらに損害を受けるような設定に
なっていた。
文系中心で、経済学部や経営学部もあるのに、こうなってしまうとは。大学で学ぶことが
実質経済に全く役に立たないことを自らさらけ出してしまったと言える。
全く愚かな話だと思う。