パリの映像美に包まれて 『アメリ』を観た。舞台はパリ・モンマルトル。赤や緑を基調とした映像美が圧倒的で、まるで現実よりも現実的に見える。 「おしゃれ」「かわいい」「映える」——そんな言葉がぴったりの映画だ。でも観終えてしばらく経つと、心に残るのはその先にある感覚だった。単なる恋愛物語ではなく、「臆病さ」と「勇気」の物語。 金魚が象徴する“心の鉢” アメリの幼少期に出てくる、鉢から飛び出す金魚。これは彼女自身の姿に重なって見えた。 ガラス鉢=守られた安心の世界。 でもそこは狭く、息苦しい。 外に出れば自由だが、危険も待ち受けている。 「殻にこもっていたい、でも外に出たい。」アメリの矛盾した心をそ…