古代中国の神話に登場する英雄の名。
弓矢の名手であり、当時十個あった太陽を得意の弓矢で一個になるまで射落とした。(太陽が十個一度に天にのぼり、旱魃を起こしたため、その対抗措置として。太陽たちは説得に応じなかったようだ)
嫦娥を妻としたが、太陽射殺事件の影響で二人は神籍を剥奪されて不老不死の権利を失っていた。それを取り戻す薬を手に入れた羿は仲良く分け合って飲もうとしたが、嫦娥は二人分の薬を飲めば神になれることを知り、夫を騙して薬を独り占めし、月に逃げた(「嫦娥奔月」)。嫦娥はその後、裏切りの罰を受けてヒキガエルになってしまった。月の満ち欠けはこのヒキガエルが月を食べるせいになっている。
その後羿は逢蒙を弟子に取り、全ての技を教えたが、逢蒙は師匠がいなければ自分が弓矢の第一人者だと考え、羿を殺してしまう。
※一文字キーワードですが、まず使われることのな字なので誤爆等は大丈夫だと考えます。