幸田文の著作。エッセイ。
死後、娘・青木玉の手によってまとめられた。
1991年10月、講談社より刊行(ISBN:4062055600)
1994年10月、講談社文庫に収録(ISBN:4061857886)
山の崩れの愁いと淋しさ、川の荒れの哀しさは捨てようとして捨てられず、いとおしくさえ思いはじめて…… 老いて一つの種の芽吹いたままに、訊ね歩いた「崩れ」。桜島、有珠山、常願寺川…… 瑞々しい感性が捉えた荒廃の山河は切なく胸に迫る。自然の崩壊に己の老いを重ね、生あるものの哀しみを見つめた名編。
「BOOK」データベースより引用