鮎子が「放心状態木村氏」として活動していたころは、氏を40代ぐらいのテロリストか悪魔だと思っていた。 しかし蓋を開けてみれば、中の人は音大に通う華奢な女の子だった。 僕が高校2年生(童貞)という言わば子供の頃に出会ったため、より大人っぽく見えてしまっていたのかもしれない。 しかし実際は2歳ほどしか年齢差が無かった。 鮎子は僕のことをどう見ていたかはわからないが、僕としては年齢差の精神的なギャップが埋まるまで随分と時間がかかった。 これから綴る内容は、お互いが色々と分別のつく社会人となってからの話。 先に断っておくが、鮎子との肉体関係を結ぶような結末はないのでそのホタテみたいなちんちんは閉まって…