『雅歌⑤ 中間の時代における神への愛』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神が来たこと Ⅲ、中間の時代 Ⅳ、神の姿 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:ウィリアム・ホルマン・ハント「世の光」、中央:ラファエロ「キリストの変容」、右:ティツィアーノ「キリストの変容」 ) ・前回までのまとめ: 雅歌はおそらく紀元前10~6世紀のソロモンから南北王国分裂時代にかけてつくられた文書。ラビ・アキバが「全世界も雅歌がイスラエルに与えられた日と同じ価値を持たない。すべての諸書は聖なるものであるが、雅歌はその中でも最も聖なるものである。」と述べ、ヤムニア会議で聖書正典に含まれる。 解釈は大きく四つに分かれる。①象徴的解釈(神と…