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アーキネット

(一般)
あーきねっと

コーポラティブハウスのプロデュース会社。


コーポラティブハウスとは、複数の世帯で土地を調達し、建設組合を組織し、施工会社に発注し、建設するタイプの建物。一般に、マンションと同じ区分所有権を持つことができ、購入後の売買も自由にできる。設計の自由度が高い点と、販売会社による売れ残りリスクがなく価格が相対的に安い点がマンションに比べての長所とされる。ただし戸建てのようにすべてが自己責任という明確さがなく、また施工会社が倒産した場合でもマンションのようにすべての保証が享受できるわけではなく、その際に世帯間の調整も必要となるため注意を要する。


アーキネットの「プロデュース」とは、土地の調達と大まかな建物の企画コンセプト作り、設計会社にラフな図面を書いてもらうこと、施工会社の選定が主たる業務。内部に設計士を持っているわけでなく、会社名どおりアーキテクトのネットワークを外に持っている。このため、プロジェクトが開始されると、ほとんどのやりとりはアーキネット社員ではない外部の設計士と直接することになる。この時点からアーキネットの業務は単なる事務代行となる。


世帯数が集まってからプロジェクトが始まるので、売れ残りリスクはなく、またデベロッパーという位置づけにあるにもかかわらず、施工会社が倒産しても一切責任をとらないビジネスモデルである。このため、とりあえずプロジェクトが立ち上がり売上がたつと、大きなコストは人件費のみであるため、利益が出る仕組みになっている。


社長は三井銀行、マッキンゼーの出身であるためか、手離れのよいビジネスを指向しており、ものづくりの会社とは言えない。この点が設計事務所がコーポラティブハウスという形態で行うプロジェクトや、内部に設計士を抱え一般に世帯数が10を超えるプロジェクトをてがける都市デザインシステムとの差といえる。逆に言えば、「ちょっと気の利いた設計士に設計してもらえる点」がアーキネットの良さである。

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