1936年カナダ生まれ 彼の作品の主舞台であるケープ・ブレントン島で育つ。 きこり、坑夫、漁師などをして学資を稼ぎ博士号を取得。2000年春までウインザー大学で教壇に立つ。 1999年唯一の長編「No Great Mischief」がベストセラーになる。 2000年に短編集「Island」が編まれた。31年間に16編という寡作。
海外文学読むぞまとめ - logical cypher scape2のつづき 2023年5月~12月 前回、2022年12月~2023年3月の期間に12作品を読んだところでまとめたが、その後、5月以降で9作品読んだ。およそ1年で21作品読んだことになる。我ながらこれはすごいぞ。グラフも更新。 ディーノ・ブッツァーティ(1906~1972、イタリア) ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(脇功・訳) - logical cypher scape2 1940年の作品 マリオ・バルガス=リョサ(1936〜、ペルー、 2010年ノーベル賞受賞) マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』(田村さと…
短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 作者:コルタサル他 河出書房新社 Amazon 実に周到なアンソロジーである。マジックリアリズムも、ポストコロニアリズムも、フェミニズムも、あるいはジャンルSFも、おおよそ「世界文学全集」を名乗る叢書に対して不足を投げかけられうるパッケージングの作品を、そんな反応を予期していたかのように本書は収録している。詩がないのでは? という声に対しても、ブローティガンの家のものを詩に置き換えていくという奇想短編で応えているあたり、池澤夏樹のアンソロジストとしての腕は冴え渡っている。 そんな計算も垣間見えながらも、一冊を通して浮かび上がるの…
カール・ウーズを主人公に据えて、アーキアの発見と3ドメイン説および遺伝の水平伝播説について、科学者たちの人間模様のドラマも織り交ぜた科学史なしいドキュメンタリーの本 サブタイトルは「ゲノムに刻まれた全く新しい進化史」で、原題はThe Tangled Tree: A Radical New History of Lifeである。わりとそのままの訳ではあるが、よい邦訳タイトルだなあと思う。 翻訳は、ジョナサン・ロソス『生命の歴史は繰り返すのか?』(的場知之・訳) - logical cypher scape2の人。 タイトルにある通り、生命の系統樹を巡る話で、細菌・微生物学や分子系統学の観点から生…