「セレステの初代王者」 FIFA創立とワールドカップ開催への道のり 1900年のパリ五輪で、非公式の公開種目ながら初めてサッカー競技が行なわれ、英国のアマチュアチームが世界一に輝いた。それに刺激を受けたオランダのサッカー連盟会長は、プロが参加する“真の世界大会”の開催を発案する。すでに20世紀の初め頃には、欧州や南米の各地でプロリーグが発足していたのだ。 そして1904年には、フランスを中心に国際サッカー連盟(FIFA)が設立され、2年後に予定された世界大会への招待状をFIFA加盟国に送るが、結果的に参加を申し込んだのは1ヶ国もなかった。当時のFIFAには実務能力がなく理念先行。参加にかかる費…