イスラム教徒が建設した、イスラム教に基づく帝国。イスラム諸帝国(イスラム諸王朝)と集合的に括ることも。中世ヨーロッパ/キリスト教世界からはサラセン帝国と呼ばれた。
アラビア半島の征服完了後、ムハンマドの後継者たちが半島の外への拡大を開始したことに始まる。
イスラームにおけるきちんとした帝国理念があるわけではないが、正統カリフの時代のイスラム共同体からはじまり、オスマン帝国とカリフの廃止*1を以て消滅したと見るのがリーズナブルであろう。
アラブ帝国
なお、イスラム帝国の初期の時代を「アラブ帝国」と呼ぶことも多い*2が、何にせよウマイヤ朝より後の王朝はアラブ色が薄まったのでそう呼ぶことはない。