聖書日課 オバデヤ書(新共同訳 旧約pp.1443-1444) オバデヤ書は旧約聖書の中で最も短い書物で、オバデヤの見た「幻」を記している。内容は、イスラエルの隣国「エドム」の罪に対する裁きの宣告(1~18節)、およびイスラエルの回復の預言である(19~21節)。 エドム人とイスラエル人は、双子の「兄弟」「エサウ」と「ヤコブ」の子孫で、隣国であり親族でもあった。しかし、イスラエルが「不幸に見舞われ」た時、彼らは何の顧みも示さず、却ってこれを「喜ん」だ(12節)。本来ならば援助して然るべき味方である筈なのに、逆にイスラエルの敵となった(10~11節、13~14節)。 それ故、オバデヤは彼らの「傲…