タイトルは「マッハとニーチェ」だが、基本的にはマッハの思想とその影響について 『大航海』での連載をもとにした本。 「世紀転換期」という言葉知らなかったけど、使い勝手よさそう マッハについては、原子論をめぐってボルツマンと対立し、アインシュタインに影響を与えた物理学者であり、なぜかレーニンとも対立しており、フッサールの現象学にも影響を与えて、という認識ではあったが、これらがどのように一人の人物としておさまっているのかというのはよく知らなかった。 本書ではあまりこういう言い方はされていないが、「経験主義」と「反実在論」とがマッハの思想の特徴であり、これが同時代的にも広く共有されていたような感じがし…