3月の誕生石と藍 (タデ科) 3月の誕生石はアクアマリンと「珊瑚」(さんご)である。 アクアマリンは海の水という意味で、石はその名の通り海の色のような透き通った水色をしている。ただしアクアマリンを色の名称として用いると青と緑の中間色でかなり濃い色である。和名は「藍玉」と書いて(あいだま)と読む。 もともと「藍玉」とは「藍」の葉を発酵、熟成させた染料である「蒅」(すくも)を運搬しやすいように固形化したものである。「藍」(あい)とは「藍蓼」(あいたで)、「蓼藍」(たであい)などとも呼ばれるタデ科の一年草で、花や葉が青いわけではないが、葉茎が傷つくと酸化されてインジゴという青い色素に変化する。この現…