医薬品
概説 口内の炎症をしずめるお薬です。口内炎や舌炎に用います。
作用
【働き】
ステロイドの付け薬です。ステロイドには炎症をとる強い作用があります。患部に塗ったり貼ることで、炎症による腫れや発赤、かゆみや痛みをやわらげます。
【薬理】
ステロイドには組織の反応性を低下させる作用があります。その抗炎症作用は、炎症起因物質のサイトカインやマスト細胞、好酸球などをおさえることによります。白血球遊走の抑制、血管透過性の抑制作用などもあります。
注意
【診察で】持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
【注意する人】
口内に細菌や真菌(カビ)による感染症のある場合には原則用いません。その病状を悪化させるおそれがあるためです。とくに必要な場合は、慎重に用いなければなりません。
【使用にあたり】
軟膏と貼り薬があります。それぞれ使い方が違いますので、決められたとおりに使用してください。説明書もよく読んでおきましょう。
患部が水分や唾液でぬれている場合は、あらかじめガーゼなどで軽く拭きとっておくとよいでしょう。
使用後はしばらく飲食を避けてください。
優れた効果がありますが、安易に長期に大量を用いた場合、いろいろな副作用がでやすくなります。医師から指示された患部に限定し、健全な部位に塗り広げないようにしましょう。入れ歯の接着など治療以外の目的で使用してはいけません。一般的には、症状の緩解とともに減量中止するようにします(医師の指示どおりに)。