1970年代、フォークソングが流行していた頃の日本の若いクリスチャンの間で生まれた音楽ジャンル。
欧米のフォークシンガーもゴスペルを歌うことはよくあるが、全く起源が違うため、そういうのは通常ゴスペルフォークとは呼ばない。
「ゴスペル」と名がつくとおり、キリスト教の福音について歌っているが、歌詞に青春や恋愛などのテーマを盛り込むことが多いため、教会の礼拝向けではなく、コンサートや教会のキャンプなどで歌われることが多かった。その後、フォークソングの衰退とともにほぼ消滅し、現在はポップス、ロック、ラップ等の演奏スタイルを取り入れた「クリスチャンミュージック」として統合されている。
1976年、「友よ歌おう ゴスペルフォーク・ヒット集」(いのちのことば社)という歌集が出版されている。
プロのゴスペルフォークシンガーには、小坂忠、岩淵まこと、久保田早紀(現在は本名、久米小百合として活動している)等がいる。