「空飛ぶ戦車」と言われる重攻撃機。それまでの攻撃機が「戦闘機に近い運動性能の小型機に少数の爆弾を搭載する」コンセプトだったのに対し、「低空を飛行し至近距離から地上を直接攻撃する」という新しいコンセプトに特化している。
エンジン、コックピット、燃料タンクを一纏めに厚い鉄板で覆う*1ことで生存性を高め、地上からの対空砲火にも敵戦闘機からの攻撃にも耐える構造。
不時着を想定し引き込み脚の下部には車輪を半分露出させている。
武装は2丁づつの7.62mm機銃/23mm機関砲に加え100kg小型爆弾を4発、250kg爆弾を2発、あるいはロケット弾を8発搭載可能な重火力。流石に空戦には弱いので、M3からは後部銃座に12.7mm対空機銃を備えた。
単一機種での総生産数36,000機はドイツのBf109を抜き堂々1位。ソ連の軍用機は述べ10万と言われるので、実に1/3がシュトルモビクであった計算になる。
*1:最大装甲厚13mm