『天皇制の文化人類学』を読んでいたら、レヴィ=ストロースのナンビクアラ族の話が出て来たり、「ジュリア・クリステヴァと対談したで」という話があったりしたので、「そもそも構造主義ってなんだっけ?」と思い、橋爪大三郎の1988年のレヴィ=ストロース紹介もとい、『はじめての構造主義』を読むことにした。 最初はソシュールの音韻論など言語学にも触れ構造主義をつくる「構造」について話し、後に文化人類学のテーマのインセストタブーやモーセの贈与論などについて語られ、次に西洋知識人がずっと信じてきた「真理」なるもの――特にギリシアから伝わっている数学から物理学といった時間・空間についての数式――について話し、最後…