「東欧のマラドーナ」 卓越したパスセンスとセカンドストライカーとしての能力、そしてゲームの流れを読み取る嗅覚は典型的な「10番」タイプ。172㎝の小柄な身体と、レフティーのゲームメイカーという共通点から「東欧のマラドーナ」と呼ばれたルーマニア史上最高の選手が、ゲオルゲ・ハジ( Gheorghe Hagi )だ。 早くからその才能は知られ、ルーマニアの強豪ステアウア・ブカレストで3度のリーグ優勝と3度の国内カップ優勝、UEFAスーパーカップ制覇に貢献する。90年代にはスペインのレアル・マドリードやバルセロナといったビッグクラブでプレーするも、いまひとつ輝けず、96年に移籍したトルコのガラタサライ…