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セーヌ左岸派

(映画)
せーぬさがんは

フランスの50〜60年代の映画運動である「ヌーヴェル・ヴァーグ」の中の一派。
ゴダールやトリュフォーなどの「カイエ派(セーヌ右岸派)」と区別する場合に用いられるが、特段の対立関係はなく、オムニバス映画「ベトナムから遠く離れて」には両派の作家が参加している。

代表的な作家・作品に、

  • アラン・レネ「夜と霧」「二十四時間の情事」「去年マリエンバートで」
  • クリス・マルケル「ラ・ジュテ」
  • アニエス・ヴァルダ「5時から7時までのクレオ」
  • ジャック・ドゥミ「シェルブールの雨傘」

などがあげられる。

特徴としては、ドキュメンタリー的手法を出発点としながらも、それを理知的に(特にヌーヴォー・ロマンの影響のもとに時間軸にこだわりながら)再構築していくものが多い。政治性を前面に押し出す傾向もある。

といっても単にモンパルナス界隈で映画を作っていただけでさほどのまとまりはないという感じも否めず、言及される場合に主に念頭に置かれるのは特にレネの諸作品であることが多い。

そこから最も直接的な影響を受けた日本の映画監督としては、何はともあれ吉田喜重があげられる。

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