以前、このブログでも紹介したことがある、石川求『カントと無限判断』であるが、 伊野連『カント哲学における影響関係』カント哲学における影響関係 ―形式論理学、観念論から量子力学、AI まで―作者:伊野 連三恵社Amazon の「第I部 無限判断論」を読んだら、石川の本における「無限判断」論について、研究をされていて、私も改めて、石川のこの本を読んでみた。 おそらく、石川のこの本はこの問題を研究する上では、必要十分な記述なのだろうと思うが、哲学研究者独特の晦渋な文章となっていて、「この」問題の背景にある思想的な相互関係は分かったから、つまりはようするにどういうことなんだ、というのが、通読しても、ぴ…