北海道の北にある樺太は、おもに島の南側にアイヌが、北側にはニヴフやウイルタといった別の民族が住んでいた。 北方領土の国後島や択捉島から点々と連なった千島列島にもアイヌは住んでいた。 樺太は1975年の千島樺太交換条約によって当時のロシア領となり、一部の樺太アイヌは北海道に移住をしたが、伝染病の流行などもあり、1905年に樺太の南側が日本領になると帰還してきた。 でも1945年に日本が戦争で負けると樺太は再びロシア領となったので、また北海道へ移住し、その後彼らはちりじりになっていってしまったのである。 アシㇼパの父ウイルクはこの樺太アイヌを母に持ち、父親はポーランド系なので青い瞳を持っている。 …