ホーム、韓国戦の激闘 1997年9月28日、日本は韓国をホーム国立競技場に迎え、フランスW杯アジア最終予選B組の第3試合を行なった。加茂監督はこの試合に、ブラジルから帰化したばかりの呂比須ワグナーを先発起用する。呂比須は高い得点力を誇るFWで、救世主として日本代表入りを待ち望まれていたのだ。また10年前に彼を日本へ呼んだのが、日産時代の加茂監督である。 韓国の車範根チャ ブングン監督はアウェーでの戦いに、カウンター狙いの守備的布陣で臨んできた。ヘディングの強いFW崔龍洙チェヨンスだけを前線に残し、カズ、呂比須、中田、名波にそれぞれマンマークを付けるという慎重さだった。 前半開始からホームの日本…