1968年1月30日〜
ベトナム戦争の転換点となった戦い。1968年旧正月(テトとはベトナムでの旧正月の意)に行われたことでこの名がある。
南ベトナムの各都市で解放戦線側による一斉蜂起が行われ、特に古都フエが一時制圧された他、サイゴンのアメリカ大使館などが攻撃され、また、ダナンとケサンの米海兵隊基地への攻撃も実施された。
純軍事的に見れば大失敗といってよく、北ベトナムは5万を超える損害を出したとされる。
が、政治的には大勝利であり、アメリカはベトナムにおける完全勝利の夢を打ち砕かれ、以後、「名誉ある撤退」による戦争終結を模索することを余儀なくされる。