(越語:Bảo Đại/保大*1、1913年10月22日 - 1997年7月30日) 本名は、グエン・フク・ティエン(Nguyễn Phúc Thiển/阮福晪)
ベトナムのラストエンペラー。
フランスの植民地時代にフランスで生まれ育ち、皇帝即位後に帰国するもフランス傀儡のに過ぎず、その後も日本軍の仏印進駐後は日本軍の傀儡、戦後の退位後もインドシナ戦争(インドシナ独立戦争)の最中もフランス・アメリカの傀儡とまともに政治を行う機会はほとんどなかった。1955年のゴ・ディン・ジェムによる国民投票での正式な共和制への移行により公の政界から退場した。その後フランスに亡命し余生を過ごす。
なお、本国であるベトナムに滞在した期間が非常に短く、また亡命先であるフランス・香港での生活から通称“ナイトクラブのキング”の名称でも呼ばれている。
*1:バオ・ダイは、一世一元の制をしいていた皇帝時代の元号(保大)のベトナム語読み。