【Hitlerjugend】
ナチス党が組織した青少年組織。男子部・女子部が存在する。
法的位置付けは突撃隊の下部組織。
ナチスが政権を握る以前から存在していたが、ヒトラーの首相就任後、他の青少年団体はこれに吸収されるか非合法化され、ドイツ唯一の青少年団となった。
さらに、後には10〜18歳のドイツの青少年はこれに加入することが義務化された。
スポーツ・職業技能の全国大会を主催したり、旅行や演劇鑑賞を実施したりといった青少年育成のための活動を行ったが、それは同時に青少年の肉体を鍛え、ナチスのイデオロギーを注入することで、心身共に理想的な兵士を育成することを目指すものだった。
(軍人の講演を聴かせる、ヒトラーを讃え、祖国のために死ぬことを誓う歌を合唱させる、職能コンテストの筆記試験でナチのイデオロギーの理解度を問う、など)
戦況が悪化した戦争後期には、キャンプ等の少年団的活動は軍事教練や労働奉仕に置き換わってった。
これに伴って、ヒトラーユーゲントの活動に疑問を覚える青少年も若干現れたが、これは厳しく統制された。
最終的には、少年兵として、組織ごとドイツ防衛のために動員され、多数が戦死した。