A. グラムシにもこの語の用例があるが、現在はレギュラシオン学派の概念として知られる。
いわゆる「資本主義の黄金時代」を可能にした資本主義の発展様式。
フォーディズムは、大量生産/大量消費の循環にもとづく。ひとことで言えばそれは規模の経済によって生産性の増大を可能にする蓄積体制である。その範囲内で賃金上昇が実現されるが、これは生産における構想と実行の分離を前提している。これらの労使の協約は、団体交渉が制度的に確立されたことによって可能となった。経済政策におけるケインズ主義、および福祉国家体制をともなう。また、為替の固定相場制と資本の国際移動の規制が、貨幣・金融面での制約条件となっている。