Benjamin Christensen
デンマーク、アメリカで活動した映画監督・俳優。米語読みの表記はベンジャミン・クリステンセン。
デンマーク無声映画期最大の巨匠といわれ、カール・ドライヤーにも影響を与えた。
1879年9月28日、デンマークのヴィーボー生まれ。
コベンハウン(コペンハーゲン)で医学を学ぶが途中で声楽に転向。
オペラ歌手になるが、持病のノイローゼが原因で吼えるような声が出なくなり、舞台俳優に転向。
しかしやはり大きな声が出なくなり、1907年には舞台生活を離れ、シャンペンのディーラーとなる。
1912年に映画出演を始め、1913年、初監督作『密書』を撮る。
1924年にはカール・ドライヤー監督の『ミカエル』に出演。
1925年にMGMと契約し渡米。続いてファースト・ナショナル社で一連のホラー・コメディを撮る。
1929年に帰国後、1930年にアメリカに戻るが大不況により映画製作が困難になり1935年に帰国。
1939年から1942年までデンマークで映画監督として活動し、晩年は映画館を経営した。
1959年4月1日没。
代表作にスウェーデンで撮った『魔女』(1919-21)がある。
主な映画監督作:
『密書』(1913)
『復讐の夜』(1915)
『魔女』(1921)
『悪魔の曲馬団』(1926)
『嘲笑』Mockery(1929)
『妖怪屋敷』(1928)
『恐怖の一夜』(1929)
『ダイヤモンド事件』(1929)