ボーダーラインシフト(Border line shift ; BLS)とは、精神科医の市橋秀夫によって考案された、入院初期の境界性パーソナリティ障害(BPD)患者の操作、行動化、逆転移に対応するための治療指針である。
- なにかしてあげてはならない。
- 医師の指示以外のことを行ってはならない。
- 話を聞いてあげてもよいが、患者に入れあげない。
- 他のスタッフに対する批判を真に受けない。患者の話を真に受けない。自分に対する陰性感情は「症状」の1つと割り切ること。
- 起こしたことの責任を患者自身に引き受けさせること。
- 大丈夫と言ってあげること。
- 互いに情報を綿密に交換する。
- 自殺企図などの深刻な行動化が起こっても、過剰反応しない。たじろがない。
- 患者の冗談やユーモアの才能を引き出すこと。
- 待つこと、我慢させることが治療の力になる。
*看護は「だめ」と「がまん」と「だいじょうぶ」の3つの言葉を使い分けられれば充分といえよう。*2
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