自動車サスペンション形式の一つ。
1982年に発表されたメルセデス・ベンツ190Eに初めて搭載されたサスペンション形式で、独立した数本のアーム(基本的に4本以上)の組み合わせによりアライメントの幅広く細かい設定が可能となり、これにより乗り心地や走行性能を高いレベルで両立させる事が可能となる。また、ホイールハウスも狭くて済み居住スペースも広く取れるため、ストラット式とダブルウィッシュボーン式の双方の利点を持ったサスペンション形式と言える。
その優れた性能ゆえ各自動車メーカーの高級セダンモデルやスポーツモデルに採用される事が多い。欠点としては部品が多く複雑になるため、コストが高くなる事と重量の増加が挙げられる。
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