『ハムネット』を読んで芽生えた著者への信頼(この作者の別の作品も読んでみたい!という)、そしてまたしても好みの題材(わたしは16世紀なかばぐらいの宮廷ものって興味があって好きなんですね~)。絶対読みたいと思って楽しみにしていた本が予想以上に面白かったという幸福! 1560年、フェラーラの公爵に政略結婚で嫁入させられたたった16歳の女の子が、翌年には不審な死を遂げた。Wikipediaの本人のページすらたった数行で済まされてしまっているような"史実"の裏側に、もしかしたらあったかもしれない物語。 貴族のお姫さまとして生まれたら、必要とされるのは一人の人間としての意思や才能や努力ではなく、産む機能…