(英名:Churches of Peace in Jawor and Swidnica、仏名:Églises de la Paix à Jawor et Swidnica)
ポーランドのドルヌィ・シロンスク県にあるヨーロッパ最大の木造宗教建築物である。グウォグフにもあったが、1758年に焼失した。「平和教会」(Friedenskirchen) と名付けられた福音派の教会が、現ポーランド領下のシレジア地方のヤヴォル、シフィドニツァ、グウォグフに建てられた。ヤヴォルの教会は聖霊の祈りに基づいたもので、シフィドニツァの教会は聖三位一体の祈りに基づいたものであった。1648年のウェストファリア条約によって30年戦争(1618〜1648年)が終わり、カトリックの支配が決定したシレジア地方で、プロテスタントはヤヴォルとシフィドニツァの福音ルーテル教会の教会堂を2つだけ建造することが許された。それゆえに「平和教会」と名付けられたのである。