ここ数年、ヨーロッパを舞台にした作品ばかりだったウディ・アレン(アメリカだけでは投資が充分集まらなかったらしい)が久しぶりにNYに戻っての最新作。原題は"Whatever Works"、「(人生)何でもあり」といったところか。 お話しは頭脳明晰故にリクツをこいては他人に毒舌をまき散らすボリス(ラリー・デイヴィッド)が、自宅の階段の下にうずくまっていた美少女メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)を家に入れてしまったことから始まる。素直な心情を決して吐露せず悪態をつくボリスだが、正反対に素直で優しく陽気なメロディと結婚へと至る。しかしそこへメロディの母親(パトリシア・クラークソン)が現れて意外な…