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ラッパチョウ

(動植物)
らっぱちょう

ラッパ鳥。蝶ではない。
名前の由来は鳴き声がトランペットの音に似ているため。
胸に螺旋(コイル)状の長い気管を有し、鋭く大きな重低音で鳴く。

分類:ツル目-ラッパチョウ科 (GRUIFORMES-Psophiidae)
英名:Common Trumpeter
学名:Psophia crepitans
分布:南米アマゾンの熱帯雨林

全長約50cm。容貌は、全体的に黒いが、尾部は白く見える。ただし、実際に白いのは羽根の付け根。

地上生活性。サルの落とす木の実を追って生活するほか、昆虫を捕食。天敵はヘビ。
飛べない鳥(高い所から羽ばたいて飛び降りる程度)。飛ぶのが苦手なかわりに脚力が発達しており、外敵からは走って逃げる。体の構造は飛ぶ鳥と変わらないが、飛ばなくなったのは、群れの絆を強めることで飛ばない生活に適応したため、とされる。

5、6羽(1、2羽のメスと複数のオス)の基本的に血縁関係の無い群れで行動。隊列を組んで歩く。仲間同士の団結力を強めるために大人同士でも遊んだりする(動物の行動としては珍妙)。また、雌雄にかかわらず木の実をプレゼントしたり、お互いに羽繕いをする。これも絆を強めるため、とされる。縄張り意識も強い。

繁殖期を迎えると、群れで一番強いメスだけがオスの全員と交尾する権利を勝ち取る(一夫多妻ならぬ一妻多夫?逆ハーレムですね)。地上15mにある木の虚(うろ)で卵を産み、産んだメスだけでなく親の可能性のある全てのオスが交代で見張りも兼ねて卵を温める。

孵化した雛はある程度成長しており、羽毛は既に生え揃い、すぐに立ち上がる。雛はうりぼうのような茶色の縞模様で、枯れ葉の迷彩のよう。雛は生後一日から、15mの高さから自分で飛び降り、巣立つ(鳥の中ではかなり早い方なのでは?)。

基本的に雛に対して、過保護。

参考:ラッパチョウのいる動物園

  • 札幌市円山動物園(北海道)
  • 恩賜上野動物園(東京都)
  • 宮崎市フェニックス自然動物園(宮崎県)

特に円山動物園のラッパチョウは放し飼いに近い状態で、人懐こく好奇心旺盛であるらしい。


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