1947年カリフォルニア州バークレー生まれ。オハイオ・ウェズリアン大学卒。ケイス・ウェスタン・リザーヴ・スクール・オブ・ロー修了後、オハイオ州法務局に入局。ワシントンDCで証券取引委員会(SEC)の公判担当法務官となり、ウォーターゲイト事件に関わるなど華々しいキャリアを持つ。
1979年弁護士業の合間を縫い、執筆した『ラスコの死角』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀処女長編賞を受賞。その後も3作ほど発表するが、アメリカ最大手の法律事務所にスカウトされ、パートナーに昇格するなどして多忙を極め、7年間断筆を余儀なくされる。
しかし勤続7年の報奨として与えられた長期休暇中に『罪の段階』を執筆。95年、出版するや200万部を越すベストセラーになる。以降、過去の作品も復刊されるやミリオンセラーになり、エリート弁護士の座を捨て、専業作家に転身する。本国では出す本は全てベストセラーリストの上位にランクインされる人気作家。
残念ながら日本ではそれほど知名度が高くないが、その巧緻なプロット、重厚な人間ドラマ、スリリングな裁判劇、とバランスのとれた作品群は、スコット・トゥローと並び称されるリーガル・サスペンス界の大ブランド・ネームである。