représentation。 再-現前化。 表象=代理。 「意味」を想起する過程は、入力データを“再-現前化”しなければならない。このことは我々の知覚そのものが、アルアイレに夢想できないことをも内包-意味している。 「言述は自分を表象=代理〔ルプレザンテ〕するものであり、それどころか、言述は自己の表象=代理そのものであるのだ。」《ジャック・デリダ『声と現象』p128》
「主体効果subject-effects 」という人間の普遍的傾向が、ポリティカルコレクトネスというタテマエを呼び、サバルタンの潜在化という普遍的悲劇を起こすのでは、という明確な問いを僕は抱いています。 我々は油断するとsubject-effects に囚われてしまい、「水底」(ポリコレ的表層の奥)に潜むサバルタンの声を忘れてしまう。それを聴くことができるのは、パレーシアという率直さと素直さかなあという答えが、今のところの僕の到達点です。 スピヴァクが批判するフーコーが、subject-effectsに囚われつつ最晩年にパレーシアに辿り着いたことも皮肉ですね。 ※ スピヴァクは『サバルタンは語…
2023年12月26日に『文化資本の経営:これからの時代、企業と経営者が考えなければならないこと』が出版されました。文化資本の経営:これからの時代、企業と経営者が考えなければならないこと (NewsPicksパブリッシング)作者:福原義春,文化資本研究会ニューズピックスAmazon マインドマップによる整理 (TBD) 目次の俯瞰 文化資本の経営 巻頭解説:佐宗邦威 新たなる価値を生み出すための普遍の原則 経済資本から文化資本へという時代の流れ ロールモデルが失われた時代に 「見えない資本」から価値を生み出すには 文化資本経営が企業の未来を切り開く はじめに 経済資本中心か 文化資本中心への転…
2023年12月22日に『文化資本の経営:これからの時代、企業と経営者が考えなければならないこと』が出版されました。文化資本の経営:これからの時代、企業と経営者が考えなければならないこと (NewsPicksパブリッシング)作者:福原義春,文化資本研究会ニューズピックスAmazon マインドマップによる整理 (TBD) 目次の俯瞰 文化資本の経営 巻頭解説:佐宗邦威 新たなる価値を生み出すための普遍の原則 経済資本から文化資本へという時代の流れ ロールモデルが失われた時代に 「見えない資本」から価値を生み出すには 文化資本経営が企業の未来を切り開く はじめに 経済資本中心か 文化資本中心への転…
スピヴァクは『サバルタンは語ることができるかCan the Subaltern Speak?』執筆後、大著『ポストコロニアル理性批判』を上梓し、同書3章「歴史」に「サバルタン〜」をブラッシュアップして掲載した。 僕が探した範囲では、元々の『サバルタン〜』原書を見つけることができず、スピヴァク自身の英文で「サバルタン」を読もうとすると、『ポストコロニアル〜』中「歴史」を参照するしかない。 僕は英文は結局スラスラ読めないまま死にそうだが、哲学論文理解で重要なのは一語一語の訳とその説明だと思う。案外、翻訳家がその人の好みで専門用語を訳している場合があり、具体例は忘れたが20年前の修士論文執筆時にはそ…
ミレールはラカン中期をセミネール第一一巻(『精神分析の四基本概念』)からセミネール第二一巻(『欺かれぬ者たちは彷徨う』)までの時間(一九六四 - 一九七四)とし、この時期に対応するラカン第二臨床を「幻想の臨床」と呼んでいる(…)。 それは端的に言えば、幻想を横断し、欲動に直面することを指している。幻想とは、主体において主体の分割を覆い、自分の欲望が何であるかを知っていると想像させるものである。しかし、幻想の横断(traversée du fantasme)において、主体は空の対象aとの出会いを通して、大文字の他者とは欠如においてしか関係を持たないことを体験し、彼の欲望に関する確信は揺らぎ、この…