1908年、スペインカタロニア生まれ。 マグリット美術学校で学んだ後、パリに遊学。 アンドレ・ブルトンのシュルレアリストグループに入る。 1941年、詩人バンジャマン・ペレと共に、メキシコに亡命。 1955年、グループ展に4作品を出品してデビュー。 1963年、心臓発作で急逝。
代表作は、「星のピューレ」、「婦人服の仕立て屋」、「毛力移動」など。
日本では1999年、東京、名古屋、神奈川でレメディオス・バロ展が開催された。
著作に、「夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集」がある。
スモールgの夜 (扶桑社ミステリー ハ 8-6)作者:パトリシア ハイスミス扶桑社Amazon(実はこの本、2021年10月にも読んでいて、わたしのことだから読んだ記憶はまるで残っていなかったのだけれども、この日この本の感想を書くにあたって、その2021年10月にこの日記に書いた文をかなり活かして書きました。) 昨年末公開されたドキュメンタリー映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』でも、彼女がその死の前にあの『キャロル』以来となる、「同性愛の人々」を主題とした作品を書いたことが語られていたが、その作品がこの『スモールg(ジー)の夜』。 結果としてこの作品はパトリシア・ハイスミスの遺作となり、彼…
2000年代に、こんなことを思ったことがあった。「幻想美術*の画集でクノップフやレメディオス・バロはいい画集が国内の出版社から出ていないなあ」。その頃と較べるといまはインターネットで洋書を買うのもはるかに簡単になった。Amazonでは著者名がMasayo Nonakaとクレジットされていたため、「画集でなくて伝記や研究書だったらどうしよう」と一瞬だけ不安が脳裏を掠めたが、この本は取り寄せてよかったと心から思える一冊だった。「The Mexican Years」とタイトルにはあるものの、レオノーラ・キャリントンなどを訳されている野中雅代氏が十数ページほどの文章を英語で付しているだけで、これはれっ…