アメリカ映画:エンパイア・ピクチャーズ製作 1990年作品 85分カラー
原題『ROBOT JOX』
「全世界初の巨大(実写)ロボットSFムービー」
ガンヘッドよりも早く製作されていた実写巨大ロボット映画(完成は遅れたが)。近未来の荒廃した地球では、東西両陣営が戦争をする代わりに、代表として最強の戦士を登場させた巨大ロボの勝敗結果で地球の勢力を奪い合っていた。 マーケット陣営の英雄アキレスは、戦闘中の判断ミスで観客を巻き込んだ事故をおこしてしまい選手を引退する。その後のマーケット側は連敗が続き、更にはロボット搭載兵器の機密漏洩が持ち上がる。 新たな試合と新パイロットが搭乗し、試合が行われるが、搭乗者がアキレスでないと知った、東側連邦の勇者アレキサンダーは前回の試合結果に不満を持ち続けていた事から、アキレスの登場を叫び無法な戦いを始めようとする。 間一髪で間に合ったアキレスがロボに乗り込み、世紀の大決戦が始まった。 巨大ロボット同士の戦場は地球と宇宙を又に掛けて続く。
一応、ギリシャ神話イーリアスを元に、SF作家のジョー・ホールドマンがストーリーを執筆。エイリアン2のメカデザインを手掛けたロン・コッブが参加。 映画の発想の原点にあるのは、日本のアニメやトランスフォーマー等にあるのは疑い様も無い。しかし、メカニック描写を徹底し全面に出した映画はコレが唯一。着ぐるみでは表現不可能なメカニカルな動きを、ストップモーションアニメとオープンセットでのロッドパペット等をカット毎に撮り分けた、大変手間の掛かる手法で撮影している。また、火薬を使った特殊効果もすばらしい。
製作に時間と予算が掛かり、エンパイア・ピクチャーズが倒産してしまっているが、何とか完成させた。 …正直ドラマ部分は飛ばし見しても良いくらいイマイチ。