鬼頭莫宏『ヴァンデミエールの翼』感想 今日は『ヴァンデミエールの翼』を読んだ。僕は鬼頭莫宏は大好きなのだが、実は読んでいなかった。時間は全然ないはずなのに、京都にいた頃より不思議と漫画を読む手がすすむ。 京都にいた頃は、いつでも漫画を読めた。いつも昼まで寝ていた。ベッドの上でスマホをいじるか、漫画の話をするか、ボードゲームをするか。それだけで時間が過ぎていった。 今は違う。当たり前の日常だったはずのものが日にわずかな時間しか許されない特別なものになった。揺れる満員電車の中で転びそうになりながら必死にかじりついた。その時間は救いだった。会社が特別に悪いところだとは思わないけど、それでも僕にはやっ…