奇妙な抽象* 醜いものだけが魅惑的である−シャンフルーリ 構造的な美術(=立体作品)は厳格なもので、決してエクゾティックな要素に向けて逸脱しないようにみえるかもしれない。だがここ3年余り、東海岸と西海岸のかなりな数のアーティストのグループが、ほぼお互いを知らないまま、プライマリー・ストラクチャーや、驚くべきことにシュルレアリスムの幾つかの面と多くの共通性をもつ、非彫刻的様式(✧1)を発展させ始めている。私が便宜的に「奇妙な抽象」と名づけるこの傾向の作家たちは、想像力や感覚的体験の拡張を拒む一方で、現在の最良の非具象美術に要求される堅固な形態的基盤を犠牲にすることも拒んでいる。「奇妙な抽象」は、…