亀井勝一郎の作。 「自己を素材としつつ、人間存在の実態をできるだけたしかめたいと思い立ちました。」と、「序」の中に記している。「これは私の人生論であり、また人間研究の書」であるともいう。矛盾に満ちた人間を知るには、人間をそのままの姿でとらえ、矛盾は矛盾のままに、無常は無常のままに凝視することが大切だと説く。
愛の無常について (ハルキ文庫)
■縁於有、生生起(有の縁によりて、生が生起する) 生の意味は、新しい一世において、初めて生起する所の、何かの蘊、5蘊でも、4蘊でも、一蘊でも、どれも皆、生と呼ぶ。生は又、新しい一世の世間的果報心及び相応の心所及び業生色を指す。どこか一個の生存地、それが悪趣地であっても、善趣地であっても、色界や無色界地であっても、そこにおいて生起する事を、生と呼ぶ。。。 ■縁於生、老死等生起(生の縁によりて老死等が生起する) 生は老いを齎す。「老い」は、身体の老化を言う。例えば、齒が抜ける。白髪になる。皺が増える。視力等の5根が退化するのは老いの現象である。「死」は、蘊の崩壊、分裂を言う。「愁」は精神上の極度の…
廻廻奇譚 www.youtube.com 廻廻奇譚 有象無象 人の成り虚勢 心象 人外 物の怪みたいだ 虚心坦懐 命宿しあとはぱっぱらぱな中身なき人間 寄せる期待 不平等な人生才能もない 大乗 非日常が 怨親平等に没個性辿る記憶 僕に居場所などないから 夢の狭間で泣いてないでどんな顔すればいいか わかってるだけどまだ応えてくれよ 闇を祓って 闇を祓って夜の帳が下りたら合図だ相対して 廻る環状戦戯言などは 吐き捨ていけと まだ止めないで まだ止めないで誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して走って 転んで 消えない痛み抱いては世界が待ってる この一瞬を 抒情…
今日は時々雨が降って、 かなり涼しい一日になり シニアはホッと一息つい ています。 午前中駅の近くまで買物 に行きましたが、舗道に は枯葉が積っています。 10月のシャンソン教室の テーマソングは「枯葉」 にしました。 有名なシャンソンですの で、ご存じの方が多いと 思います。 この歌はイントロの部分 がすごく良いですね。 思い出しておくれ 僕たちが恋人だった頃 の幸せな日々を あの頃は人生はもっと 美しかった 太陽も今よりもっと熱く 燃えていた。。。。 人生や愛の無常さを感じ させる歌です。 まあ、今日はこれ以上の 詳しい解説はやめておき ますね。 買い物途中、ホームセン ターに寄ったら、沢…
『君たちはどう生きるか』:吉野源三郎~その現代的意味(随想録―81) 数年前、この小説はマンガ化され、結構売れたそうだ。マンガにしなければ読まれないというのは現代的だが、それを知ったアニメ界のレジェンド・引退していたはずの宮崎駿が「次はこれだな」と意欲を燃やし、実際に2022年末、次回作にすると発表した。 私も吉野さんの原作を読んでみたが、地味なお話で、これをアニメ化するのは大変な冒険だと思った。まあ、地味ではあるが、私は結構面白く読了した。地味な話であるのと詰まらない話であるのは別物だから。読んでいて、いくつかのエピソードが印象的だった。 学識豊かな叔父さんから、「コペル君」とあだ名された中…