国文学・民俗学者、高知大学名誉教授。1945年8月長野県生まれ。1968年金沢大学法文学部法学科卒業。信濃毎日新聞社入社。編集局記者。(諏訪支社を経て長野本社務。1973年退社。1975年早稲田大学第二文学部日本文学専攻卒業。96年「中世歌謡の史的研究」で文学博士。高知大学教授、名誉教授。95年『中世歌謡の史的研究 室町小歌の時代』で日本歌謡学会志田延義賞受賞。日本歌謡史、民俗歌謡研究。
宮本常一、安渓遊地『調査されるという迷惑』を読んだ(再読)。 調査されるという迷惑―フィールドに出る前に読んでおく本 作者:宮本 常一,安渓 遊地 メディア: 単行本 内容は紹介文の通り 「あれでは人文科学ではなくて訊問科学だ」――旅する民俗学者、宮本常一の言葉を受け止めた、フィールド・ワーカーの実践 というもの。 フィールドワークをやる人、やりたい人は、必読の本であろう。 以下、特に面白かったところだけ。*1 宮本常一の体験 昭和三〇年すぎの頃だったが、私は秋田県米代川流域の山村、上小阿仁村へ調査に行ったことがある。 (24頁) 農地解放が行われ、農地調査団が農地の完全開放を「叫ん」だところ…