11月19日、はしだのりひことシューベルツの『未完成』(東芝音楽工業)を聴く。本作がレコーディングされたのは68年11月から69年4月の間。私はシューベルツは70年代初めに活躍したバンドだと思っていたが68年のフォークルの解散時には既に準備していたそう。関西フォークにはAFLという寄り合いのような団体がありその中でメンバー交換を繰り返していたという。が、シューベルツ結成時にはもうジローズやザ・バニティーに所属していた杉田二郎と越智友嗣、井上博の三人は切り離されたメンバーにどう対処したのか。その辺りは「日常茶飯事のことであったから不思議なことではなかった」と解説文にはある。またそうしたエピソード…