色丹島と歯舞群島のほとんどの島々からなる国立の自然保護区「小クリル」が今年、創設40周年を迎えた。「小クリル」は、国後島を中心とした「クリル自然保護区」を構成する保護区の1つだが、その創設は1983年5月13日で、「クリル自然保護区」より1年早い。「小クリル」は小クリル列島(色丹島と歯舞群島)の島々とそれに隣接する1マイルの水域で組織されているが、歯舞群島にあるデミナ島(春苅島)とオスコルキ島(海馬島)だけは国後島を中心とした「クリル自然保護区」に属している。保護区の総面積は水域と合わせて67,892ヘクタールある。「小クリル」には 1,354 種の植物と菌類が生育し、このうち45種がロシアの…