タカラガイ 昔の人は貝をお金代わりにしていた、というのを耳にしたことがあるかもしれません。多くの人は、「なら海に行って貝を拾えば金持ちになれるじゃん」と考えます。なぜ貝はお金代わりとしていたのでしょうか。 貝をお金代わりに使っていたのを「貝貨(ばいか)(かいか)」と言います。実は、貝貨を使っていた地域はたくさんあり、アジア、アフリカ、オセアニア、アメリカなどで貝による売買が行われていました。中国では殷王朝の時代(紀元前16世紀頃)から貝貨が流通していました。 貝貨は、貝であれば何でも良かったわけではありません。多くはタカラガイという貝が用いられていました。形や色や模様がそれぞれ異なる自然物でし…